2012年7月31日火曜日

玄麦中のCs-137およびSr-90値の経年変化グラフ

1959年から2000年頃までの玄麦(むぎ)中のCs-137及びSr-90の汚染度グラフを作成してみました。(データ出典:独立行政法人農業環境技術研究所「主要穀類および農耕地土壌の90Sr と137Cs 分析データ一般公開システム」)

グラフの下には、以前の投稿にも掲載した玄米中のCs-137及びSr-90のグラフも再掲載いたしました。

玄米との違いで顕著な点が二つ見受けられます。
一つは、玄米より玄麦の方が、Cs-137及びSr-90の濃度が基本的に高い、ということです(玄麦と玄米の縦軸の数値が違うことにご留意ください)。

今ひとつは、1986年のチェルノブイリ事故の年に、玄米はほぼ影響が顕著に見えませんが、玄麦は顕著に影響が見られることです。
これは、チェルノブイリ事故のあった4月26日以降の時期は秋冬に播いた麦が生育期にあり、葉面等からの吸収量が大きかったことが推測されます。
お米は多くの地方でまだ田植え前の時期ですから、葉面等からの直接吸収が少なかったことが推測されます。

1986年は玄麦からCs-137の検出がかなりありましたが、翌年には落ち着いていることが見て取れます。
これと同様に、東京電力福島第一原発の事故でも、2011年産の麦からは、色々な地域で検出されていますが、2012年産からの検出は、こどもみらい測定所での測定では不検出が続いています(H24年産で一検体、10Bq/kg強の検出があったものがありましたが、これはH23年産をH24産と誤認識しただろうか、と推測しておりますが、検証が十分ではありません)。

いずれにしても、麦に関しては、東京電力福島第一原子力発電所由来の汚染は、今年(2012年)からかなり落ち着くであろうことは予想されます。(土壌汚染濃度が高い場合や、土壌条件が悪い場合は分かりません。)

有益なデータを公開してくださっている、独立行政法人農業環境技術研究所様に感謝いたします。





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